2008.04.28 Mon
価値観の違いと言われればそれまで
![]() | 海街diary 1 蝉時雨のやむ頃 (2007/04/26) 吉田 秋生 商品詳細を見る |
三姉妹のもとに、15年前に借金と女性関係で
離婚していなくなった父親が亡くなったと連絡が。
離婚の2年後、あっさりと子どもを祖母の元に残して母親は再婚。
葬儀に行った先には、腹違いの中学生の妹。
そして妹の母親はすでに他界していて、
父親は再再婚していたと。
お父さんの「今の」奥さんも三姉妹の母親も似たタイプで
ひと目も気にせず、まわりがドン引きするほど泣けるストレスがたまらないタイプ。
今の奥さんは、めそめそ泣くばかりで、遺産の相続の交渉は叔父任せ、
喪主としての出棺の挨拶を中学生の娘にさせようとし、
三姉妹の長姉(小児病棟の看護師)に
「大人がするべきことを子どもにさせてはいけないと思います。
子どもであることを奪われた子どもほど哀しいものはありません」
と諭され、ムッとしながら妻だからやりゃーいいんでしょという態度に。
という流れに今まで同感していたんだけど、
先日、読み直して、ああ、そうかと。
ガンを患った父親を最後まで面倒見たのは「今の」奥さんではなく
中学生の妹。
それが分かっていながら、長女が大人として奥さんに感謝を述べた後に
「ああいうタイプが死にかけてる病人と向きあえるわけないじゃない。
いるのよねー、時々。現実を受け入れられなくて尻込みしちゃう家族が。
(中略)
以前はものすごく腹が立ったけど、それはそれでしかたないと思うようになったわ。
死んでいく人と向き合うのは、とてもエネルギーがいることなの。
許容量が小さいからって、それを責めるのはやっぱり酷なのよ」
死だけじゃなくて、あらゆるトラブルに対する許容量が小さい人間に
私が振り回されることが昔からあり、
お前ら、自分で何とかする気は少しはないのかっ!?
と、内心、多かれ少なかれ思っていたけど。
色々な苦労や辛いことを受け止められる器の大きさって
人によって違って、努力して大きくできる人もいるけど
頑張っても大きくできない人も、大きくしようと思うことすらない人も。
その辺は周りの人間がああだこうだ言っても何とかなるものじゃなくて
本人が器が小さいままでも、すぐまた次の頼れる人を探す能力があれば
困らなかったりするから、しょうがないんだなぁと。
先日、血液検査のために病院に行った際に、
ぜんぜん、しっかりしていない妻の検査予約のために
夫が付き添っているという感じの年配の夫婦がいた。
診察室から何十分も出てこないので、
重大な病気が判明し大きな病院へ転院かと思いきや
おびえる妻と、しっかりものの夫の両方に説明するために時間がかかったよう。
妻はてんぱってて検査の説明が頭に入らないようで、
「じゃあ、ご主人に説明しておきます」と、医師とは違い
てきぱきと事を進める看護師。
血液検査だけでも大騒ぎで、「妻は病院嫌いなもので・・・」という夫。
処置室のそばで待っていたので丸聞こえで
(はー、ああいう人生もあるんだなぁ。楽そうだなぁ)と、一瞬思ったけど
(いや?夫が先に亡くなったりした場合に大変そうだなぁ。あそこまで頼りないと。
頼れる次を探すまでの苦労や見つかるまでの不安を考えると
やっぱ、今の自分の性格の方が楽だ)
と、即座に思い返した。
クリニックで済む程度の検査であの騒ぎだと、先々に入院手術とかのさいは
本人も周りも大変そうだもの。
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